“パワーポジションの重要性”
私たちSACO WORKOUT WELLが大切にしているのは、
「動きは生き方そのもの」という考え方です。
呼吸、立つ、歩く——。
それらは誰かに教わるものではなく、人間が本能として行ってきた“生きるための動作”。
しかし現代社会の中で、私たちはその「自然な動き方」を忘れつつあります。
スマートフォンを見続ける姿勢、長時間のデスクワーク、
動かないままの時間の積み重ねが、
本来の“身体の知性”を鈍らせ、慢性的な不調やストレスへとつながっていく。
その中で、SACOが再び光を当てているのが「パワーポジション」です。
単なるトレーニングフォームではなく、
身体のエネルギーを最も効率的に発揮し、安定と自由を両立させる“構造的な姿勢”です。
私たちSACO WORKOUT WELLが大切にしているのは、
「動きは生き方そのもの」という考え方です。
呼吸、立つ、歩く——。
それらは誰かに教わるものではなく、人間が本能として行ってきた“生きるための動作”。
しかし現代社会の中で、私たちはその「自然な動き方」を忘れつつあります。
スマートフォンを見続ける姿勢、長時間のデスクワーク、
動かないままの時間の積み重ねが、
本来の“身体の知性”を鈍らせ、慢性的な不調やストレスへとつながっていく。
その中で、SACOが再び光を当てているのが「パワーポジション」です。
単なるトレーニングフォームではなく、
身体のエネルギーを最も効率的に発揮し、安定と自由を両立させる“構造的な姿勢”です。
パワーポジションとは何か?
パワーポジションとは、一言でいえば「最も力を発揮しやすい姿勢」。
膝関節と股関節を軽度に屈曲し、体幹を前傾させた姿勢のことを指します。
私たちの身体は、地面から受ける反力を足裏から膝・骨盤・背骨・肩甲骨へと伝え、
最終的に手足の動きや呼吸へと連動させて動いています。
この“力の連鎖”を滞りなく流すためには、骨盤が立ち、体幹が安定している必要があります。
つまりパワーポジションとは、筋力を使うための姿勢ではなく、
「重力と調和しながら力を伝えるための構造」。
このポジションを理解し、日常の立ち方や歩行の中でも自然に取れるようになることで、
私たちは本来の“動ける身体”を取り戻していくのです。
SACO SYSTEMにおける位置づけ
SACOでは身体づくりを「FUNDAMENTAL」「CONDITIONING」「PHYSICAL」「SKILL」の4層で捉えています。
この中でパワーポジションは、CONDITIONINGとSKILLの間に位置する非常に重要な要素です。
| 領域 | 鍛えるテーマ | 主な目的 |
|---|---|---|
| FUNDAMENTAL | 呼吸・自律神経・栄養・睡眠 | 身体を整える土台づくり |
| CONDITIONING | 安定性・可動性・動作制御 | 力を伝える身体づくり |
| PHYSICAL | パワー・敏捷性・心肺機能 | パフォーマンス向上 |
| SKILL | Operating Form(動作フォーム) | 正しい動作習慣の再構築 |
パワーポジションは、Operating Form=動作の操作性の核となるスキルです。
姿勢・呼吸・重心・感覚の連動を再教育し、
「立つ・しゃがむ・歩く」といった基本動作の質を根本から高めていきます。
パワーポジションの効果
① 瞬発的に動けるカラダをつくる
パワーポジションを習得すると、静止状態から素早く動き出す能力(リアクションタイム)が向上します。
地面を押す力、方向転換、着地動作などがスムーズになり、
日常生活でも立ち上がりや階段の昇降、歩行が軽く感じられるようになります。
これはSACO SYSTEMの「Stability × Motor Control」を鍛える典型的なアプローチ。
筋力だけでなく、神経と感覚の連携を高めるトレーニングです。
② 怪我を防ぎ、関節を守る
悪い姿勢のまま力を出すと、膝や腰、首などに過度なストレスがかかります。
パワーポジションでは、力を受け止める体幹(コア)の安定と、
力を逃がす股関節・肩甲骨の可動性を同時に育てるため、
関節の負担が減り、再現性の高い動作を身につけることができます。
特にアスリートだけでなく、
長時間のデスクワークをする人や、立ち仕事が多い人にも効果的です。
「動く前に整える」という意識を持つだけで、慢性的な痛みの多くは軽減していきます。
正しいパワーポジションの感覚
- 足幅は肩幅よりやや広く、つま先は膝と同じ方向へ。
- 背骨をまっすぐに保ち、骨盤を軽く前傾させる。
- 膝と股関節を同時に曲げ、上体と太ももが並行になる程度まで下げる。
- 肩と胸の力を抜き、全身で呼吸を通す。
大切なのは「形を真似ること」ではなく、
「呼吸と重心が一致していること」。
力を出す前に、空気を通す。
それがSACOが考える“総体呼吸”であり、
呼吸・姿勢・動作がひとつながりになった“生きたフォーム”です。
パワーポジションを阻むNGパターン
・膝が内側に入り、骨盤が後傾する
・背中が丸まり、体幹が抜ける
・足裏のどこに重心があるか意識できていない
これらの状態では、いくら筋力を鍛えても力は効率的に伝わりません。
多くの腰痛や膝痛の根本原因は、筋肉の弱さよりも「重心の迷子」。
どこに力を通せばいいのか、身体が忘れているだけなのです。
パワーポジションと体幹のコントロール
SACOでは「呼吸 → 伸展 → 回旋 → 屈伸 → 歩行」という人間の発達運動に基づき、
体幹(コア)の再教育を行います。
reaching(伸展)や rolling(回旋)は、赤ちゃんの動きのように、
柔らかく重心を移動させる動作。
この一連の連鎖の中に、パワーポジションの感覚が自然と現れます。
つまり、パワーポジションは単独で存在するのではなく、
人間の成長発達に根ざした「呼吸と運動の接続点」なのです。
これが正しく機能している人ほど、姿勢はしなやかで安定しています。
肩こり・腰痛・姿勢不良も“動作の乱れ”から
現代人の約8割が感じているという肩こりや腰痛。
その多くは、筋肉の問題ではなく、
「体幹と四肢の連動が途切れている」ことにあります。
SACOでは、肩甲骨と股関節を再び“連結”させるトレーニングを行い、
呼吸とともに動くカラダを取り戻していきます。
肩を動かすときに骨盤も一緒に動かす。
歩くときに背骨がしなやかに波打つ。
そんな自然なリズムを取り戻すことで、
筋肉に頼らない、しなやかで疲れにくい身体が蘇ります。
パワーポジションは「生きる姿勢」
パワーポジションとは、単なるスポーツフォームではなく、
生きる上での「準備姿勢」でもあります。
足裏で地を感じ、骨盤を通して呼吸し、
背骨を軸に全身を協調させる。
その姿勢には、
「今この瞬間に、前へ進む準備ができている」という
身体と心の一致があります。
SACOが提案するパワーポジションとは、
筋肉を固めることではなく、
“重力と調和して立つこと”。
それはすなわち、どんな状況でも柔軟に動ける
“生き方としての姿勢”なのです。
まとめ
パワーポジションを身につけることは、
単に「運動がうまくなる」ことではなく、
「日常の質を上げる」ことに直結します。
正しく立ち、呼吸し、歩くこと。
それができれば、スクワットも、ランも、人生のあらゆる動作が変わります。
SACO WORKOUT WELLでは、
AI姿勢解析・フィジカル測定・感覚教育を統合したSACO SYSTEMを通じて、
一人ひとりの“動けるカラダ”を科学的かつ感覚的に育てています。
執筆者
迫 慶太(Keita Sako)
株式会社SACO代表取締役/SACO WORKOUT WELL主宰
Personal Trainer/Health Management Advisor/Brazilian Jiu-Jitsu Athlete
「動きは、生き方そのもの。」を理念に、
姿勢・呼吸・歩行を軸とした健康文化を構築。
個人から企業まで、ウェルネスを“文化”として根付かせる活動を展開中。







