SACO ウェルビーイング ブログ

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伝えていきたい身体技法とシステムの話

身体は文化でできている 

最近、「身体技法」という言葉をあらためて考える機会がありました。

身体技法とは、人が社会の中で身につける身体の使い方のことです。歩き方、座り方、呼吸、姿勢、働き方、休み方。

人は生まれながらにそれらを完全に知っているわけではありません。

生活の中で、社会の中で、無意識のうちに身につけていくものです。つまり、身体の使い方は個人のものではなく、文化の一部です。

例えば、日本人の座り方。正座という姿勢は、日本の住環境や生活文化の中で育まれてきました。

また、雪国の人の歩き方は、自然と滑らない歩き方になります。坂の多い街では、重心の取り方が変わります。

環境が身体をつくる。

文化が身体をつくる。

身体技法とは、そういうものです。

現代社会と身体の断片化

ところが現代では、この身体技法が分断されています。

歩くことは移動手段になり、呼吸は意識されなくなり、座ることは長時間の作業姿勢になりました。そして運動は、日常から切り離された「特別な時間」になりました。

ジムに行く。

トレーニングをする。

それ自体はとても大切なことですが、本来、身体の使い方はもっと日常に溶け込んでいるものだったはずです。

江戸時代の人は、運動という言葉を持っていませんでした。しかし身体はよく動いていました。

歩く

担ぐ

しゃがむ

登る

生活そのものが身体技法の連続だったからです。

SACOシステムが生まれた理由

SACOシステムは、まさにこの問題意識から生まれました。トレーニングを増やすことではなく、身体の使い方の「土台」を整える。

呼吸

姿勢

歩行

感覚

それぞれを個別のトレーニングとして扱うのではなく、ひとつのシステムとして捉える。

身体は部品の集合ではありません。

筋肉

関節

神経

感覚

環境

それらが常に影響し合いながら動いています。だから身体を整えるときも、部分ではなく流れを見る必要があります。

システムとは「戻れる身体」

SACOシステムの考え方は、とてもシンプルです。

それは

「戻れる身体をつくる」

ということです。

疲れたとき

姿勢が崩れたとき

体調を崩したとき

また整え直すことができる身体。

多くの人は、身体を「強くする」ことを目指します。もちろん強さは重要です。しかし、本当に必要なのは戻れる能力です。

人の身体は常に揺れています。

疲労もあるし、炎症も起きるし、年齢も重ねます。

その揺れの中で、また整えることができる。

それがシステムの身体です。

身体技法は文化になる

身体技法は、トレーニングのテクニックではありません。

それは文化です。

歩き方が変わる。

呼吸が変わる。

姿勢が変わる。

それが日常に広がると、生活が変わります。

生活が変わると、街の風景も変わります。

私たちが目指しているのは、トレーニングの流行を作ることではありません。

運動を文化にすることです。

運動が特別なものではなく、生活の中に自然にあるものになる。

それは昔の日本では当たり前のことでした。

新潟という土地

新潟は、身体を考えるにはとても面白い土地です。

雪が降る。

風が強い。

湿度が高い。

自然環境が身体に影響を与える場所です。

雪道では歩き方が変わります。

寒さは呼吸を変えます。

湿度は身体の感覚を変えます。

つまり、新潟という土地そのものが、身体技法を育てる環境です。

身体を整えるということ

身体を整えるとは、筋肉を鍛えることだけではありません。

身体の使い方を思い出すことです。

呼吸する

立つ

歩く

それらはとてもシンプルなことですが、現代では忘れられがちな身体技法です。

SACO WORKOUT WELLは、トレーニング施設でありながら、身体の文化を取り戻す場所でもあります。

身体を鍛える場所ではなく、身体を思い出す場所。

身体技法を整えることは、人生の使い方を整えることでもあります。

だから私たちは、今日も身体を整えています。

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