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カラダを動かす骨(コツ)

“A man is as old as his bones.”

ヒトは骨とともに老いる、山田豊文、杏林予防医学研究所 所長

 

 

 

 

骨は骨形成と言われる骨芽細胞(Osteoblast)による新生と、

骨吸収と言われる破骨細胞(osteoclasts)による破壊・吸収を繰り返し、

再構築(リモデリング)しながら成長しています。

人間の骨は絶えずこの骨吸収と骨形成を繰り返しており、

一般に1年で10~20%入れ替わり、

5~10年で全ての骨が入れ替わると言われています。

若く健康な人では1年間に約30%入れ替わります。

 

 

 

 

 

「ウルフの法則(Wolff’s Law)」(ユリウス・ヴォルフ、独、解剖学者)

「動物の骨というものは、一生の間に、その構成部分に課せられた負荷の方向に応じて形状を変え、

負荷の量を反映して厚みや大きさを増減するため、その時々の形状が変化して行く」

「正常にせよ、異常にせよ、骨はそれに加わる力に抵抗するのに最も適した構造を発達させる」

 

 

 

というもので、力を一定方向にかけ続けた結果、骨はそれに対しての適した変形をします。

正しい姿勢で生活すれば骨格や骨組みは整い、悪い姿勢で生活すれば骨格は歪むということです。

 

 

 

 

特に骨粗鬆症などの骨代謝に関わる疾患の予防改善には、

以下の2点に考慮したプログラムデザインが必要になります。

リウマチに罹患している場合は、下記の運動はいずれも不可です。

 

 

 

 

  1. 衝撃荷重運動

拍手や歩く・走るなどのインパクトによって骨にマイクロクラックが入り、骨が補強され以前より強くなります。

 

  1. 抵抗荷重運動

レジスタンストレーニングなどによって長軸方向に圧縮(メカニカルストレス)されるような力が加わると、骨は撓み電位差が生じ、骨芽細胞が刺激を受けます。

 

その後、骨量は骨細胞(Osteocyte)により維持されます。

骨細胞は、骨芽細胞が自ら産生した骨基質中に埋め込まれた細胞で、詳しい働きについては未だ解明されていません。

 

 

 

 

骨量は加齢と伴に減少し、減り方は男女で大分異なります。

弾力や固さを失ってしまった古い骨が、破骨細胞により分解され壊されていきます。

破骨細胞は、骨吸収を専門とする細胞で、骨の再構築のために骨基質に結合し基質を吸収します。骨塩やコラーゲンを分解します。

男性の骨量は、40歳代後半くらいからゆっくり減っていきます。

一方、女性の場合は、骨量は閉経までだいたい維持され、エストロゲンの分泌がなくなると、

骨量は激減するため、男性に比べ早い年齢から骨量減少の影響を受けやすいのです。その後は、ゆっくりと減り続けます。

 

 

 

 

以上のことからもこの2点が大切だと考えます。

①筋肉のバランスを整えるコンディショニングをすること

②整えられた正しい姿勢を手に入れて、運動=生活に取り組むこと

 

 

 

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