悪い姿勢からくる「肩こり」について
「帰省で運転疲れたな~」「運転中腰や肩がこったな~」「それにしてもいつも肩が凝るなぁ~」と思っているそこのあなたの為の記事を書きます。パソコンや車の運転本当にその姿勢で大丈夫?肩がこるのは腰や背中が痛くなる危険信号です。今回は悪い姿勢からくる「肩こり」についてお伝えしていきます。肩こりといっても原因は様々、悪い姿勢、精神的ストレス、筋肉疲労、運動不足、冷え、目の疲れ、歯の噛み合わせ、下着の圧迫など、原因はたくさんあります。この他にも内臓系の 病気や目の疾患、心の病が関係してくる場合もあるのです。しかし一番多いのはやはり悪い姿勢からくる肩こりではないでしょうか?
悪い姿勢というのは、現代の生活習慣に起因するもの
今回は、「車の運転時に行う良い姿勢」についてご紹介させて頂きます。現代人は、車に乗っている時間が長くなっています。新潟県は自動車保有率ランキング全国10位と、高い自動車利用率をもっています。どのような乗り方をするかで疲労の程度や健康に与える影響も変ってきます。特に、お仕事で車を運転している方の身体にかかる負担は大きく、その疲労回復の方法には、工夫が必要かと思います。
こんな車の乗り方していませんか?
① シートとアクセルペダルが遠く、脚が伸びしまいそう。
② 片手ハンドルで運転している。
③ 肘掛けにもたれかかっている。
④ シートが90度になっている。
⑤ 両手ハンドルで肩があがっている。
当てはまる方は運転中に身体に負担をかけている方は、こんな乗り方に変えてみてください。
運転中の姿勢はこう改善するといい
シートは、程よくハンドルに近付けペダルを踏みやすい位置にします。
背もたれは、100~120度くらい倒し、深く腰をかけます。
1. ハンドルに軽く手をかけ、頭部をできるだけ天井に近く、背骨を垂直方向に伸すようにします。
2. 下腹を軽く斜上に引き上げるように引き締めます。
3. 前方に上半身を傾けたい時は、背中を丸めず、できるだけ伸した状態で斜めに上体を傾けます。
4. 顔だけ、前に突き出して、前方を見続けない。
5. 肘掛けを使う際は、肘を90度にできる位置に座り上半身の重みを分散させましょう。
普段からでも車の運転時でも、同じ姿勢で長時間いることが、身体全体の血液循環を妨げます。
できるだけ1時間に1度くらい車からおり、全身を良く伸す事をお勧めします。
●肝心なことは、普段から姿勢を調整する適正な運動を行う週間をつくること。
ワンポイントストレッチ
肩こりにならないように正しい姿勢を守ることと大切なのは、長時間同じ姿勢を続けないということ。
① 首をグルグル回す、前後左右に傾ける。
②肩を耳に近づける。ギューッとあげてストンと落とす。
③肩甲骨を動かす。手を肩につけてゆっくり大きく肘を回す。
まずはストレッチから1時間に1回は行うとあなたの身体が変わりますよ。
姿勢が崩れると言う事は、筋肉のバランスがとれていない状態が続いているということ。バランスが崩れると使えている筋肉と使えていない筋肉がでてきてしまい、いわゆる猫背や肩こり、腰痛などのリスクが高まります。姿勢の崩れは、必ず凝り固まった筋収縮と、使わなくなり弱くなった弱化した筋群へのアプローチを行う事で正しい位置へと戻りやすくなります。
いい姿勢とは何でしょうか?
姿勢とは身体の構えのことを言いますが、熟語を分解すると「姿」の「勢い」になります。 そもそもこれは、「どのような姿の勢い」なのでしょうか?よく、欧米型の姿勢観と日本型の姿勢観の相違について、欧米型は生き方そのものの様であり、日本型は礼儀作法を表す様であるとも言われます。故に、日本人は姿勢を「形」と見なすことが多くなり、動的姿勢である歩行に対しても、形を整えることを優先しがちです。 しかし、野生動物に目を向けてみると、動物の世界では「形」を整えるために姿勢を意識している動物などいません。 彼らの生きている目的は、「生きるために生きている」というとてもシンプルな本質に忠実に生きているのです。そして、 その生きている証として「呼吸」があります。動物も植物も魚も昆虫も、呼吸無しでは生きていけません。人間も呼吸を 豊かに行いやすいポジションに置いてみたら、結果として背筋が伸び、胴体の上に頭がしっかり乗っていたという、「形」 を生きる本質の結果現象として見ていく方が、生命力豊かな姿勢と言えるでしょう。
立ち方の誤解
一般的に知られている正しい姿勢は、垂直壁面にかかとから頭までをつけた状態での立ち姿勢をイメージされていることが多く、書籍やインターネット情報などでも出回っています。しかし、この垂直壁面への立ち姿勢は非自然的な姿勢であり、知らずに自らの運動機能を低下させてしまう可能性もある。また、無理を強いれば肩や腰への痛みの原因にもなる可能性があります。
- 人間の進化からの観点
垂直壁面は、人間が建築技術を持つに至ってから生み出されました。私たち祖先である旧石器、新石器時代の住環境において、身の回りに垂直壁面の建築物はなかったと考えられます。その時代から人間は二足で生活をしていたことから、壁基準で姿勢を測ることへの疑問点が考えられます。
- 人体構造からの観点
カメラの三脚で例えましょう。三脚が地面から垂直に立つためには、支柱を支える全ての脚の長さが同じであり、支柱との傾斜角度も全て同じである必要があります。人体の足の構造はどうでしょうか。下図のように、くるぶしから前方の骨格を繋ぐ線と、後方を繋ぐ線とでは、長さも違えば織りなす傾斜角度も違います。
- 動物運動学からの観点
この地球上で運動をする場合、重力落下・反発力・慣性などの力学的な作用を用いることで、無理のない効率の良い運動が可能になるが、垂直に立ってしまうことにより力学的な作用を用いにくい状態となります。運動力学に適した姿勢であれば、垂直壁面から自然とお尻・背中・頭は離れます。
- 解剖学(解剖図)からの観点
垂直軸に沿って記載されている骨格図は、頭部上部にフックが記されており「吊るされている垂直」を表しています。病院や治療院で見かける骨格図は「骨格標本として見やすい表記」と解釈することが無難と言えます。
生理的に正常な姿勢
生理的に正常な姿勢とは、動物としての機能的姿勢でもあります。機能的姿勢とは「生きるという目的のためにカラダのあらゆる方向への移動に備えて協調且つ連鎖的に生かされている構え」という意味になります。生理的に正常な姿勢=安定した気持ちの良い「呼吸」ができるポジションがこの機能的姿勢である。※一般社団法人日本ウォーキングスペシャリスト協会
まとめ
靴を履いて100年足らずの私たち日本の歩行文化では、靴を履いた際の姿勢と、裸足の際の姿勢では、毎回ズレが生じてしまっていると言われています。この重心を毎日毎回修正する能力を手に入れないと、肩こりや腰痛の原因が潜んでいることになります。身体の重心位置が崩れることで人には本来備わっている足の免震機能が低下することで骨の連動性も低下。 これらが原因でインナーマッスルが機能せずアウターマッスルが常に過緊張状態になっている。 片足の骨28個・片手の骨27個あり、人の骨206個の内半数以上が手と足に集約している(両手足合わせて110個)。手のひらで棒を支える為に は手のひら中央に棒を置くと安定し、足も中足部中央に重心を乗せることで足が使えて安定させることができる。いい楽な姿勢を手に入るには、自身のカラダのコントロールをする能力を高める必要があるのです。
執筆者
慶太(さこ けいた、1981年1月28日)は、パーソナルトレーナー、ブランディングデザイナー。Personal trainer, group fitness trainer(Australian academy of fitness、2007年)。株式会社S A C O代表取締役。SACO WORKOUT WELL 最高技術責任者。THE BASE GYM 最高技術責任者。株式会社ALIVE内Smile Japan Project ブランディングデザイナー。GARDEN GYM恵比寿店 ブランディングデザイナー。日本ウォーキングスペシャリスト協会 理事。NATURE FIX CLUB最高技術責任者。血液型はO型。